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たかがマウスピース、されどマウスピース たかがマウスピース、されどマウスピース

Chapter 08

カスタムタイプのマウスピース

歯科医師が使用者の口に合わせて作製するカスタムメイドタイプのマウスピース。期待される効果と、おすすめしたいダイバー像をご紹介します。

このページをご覧いただく方々に、先ずお断りをさせていただきます。 これからご紹介するカスタムメイドタイプのマウスピースについては、これまでの研究で、マウスピースに関する様々な問題を解決する可能性のあることが明らかになっています。 しかし、このようにスキューバダイビング用マウスピースをカスタム化する試みについては、日本はおろか世界的にも前例がほとんどなく、実際に皆様にご提供できる状態になるまでには、もう少し時間がかかりそうです。 現在のところは「こんなマウスピースを作ろうとしている奴がいるんだ…。」程度にご理解いただければと考えております。 今後、皆様にご提供できるようになった暁には、このウェブサイトでご報告させていただく所存でおります。以上、ご理解の程賜りますようよろしくお願いいいたします。

カスタムメイドタイプのマウスピースとは

カスタムメイドタイプのマウスピースとは、歯科医師によって作成された使用するひとの口にぴったりとあう、その人専用のマウスピースのことを指します。 現在開発中のカスタムメイドタイプのマウスピースは、お口の中でも、特に歯と歯ぐき、それから唇のうらがわにぴったりとあうようにつくっていきます。 完成すると下のような形になります。

図の説明

ラビアルフレンジが大きくのびて、唇で押さえる力を有効に利用できるようになります。

プラットフォームが伸びて、奥歯でもかめるようになります。また歯形にぴったり合うのでひっかかりが多くなり、楽にマウスピースを保持できます。

こんなダイバーにおすすめ

ダイビングのとき、あごがだるい人や痛い人

ダイビングのあと,あごの関節や筋肉の不快症状を感じているダイバーは、かなり多いことが調査の結果わかっています。

あごのだるさや痛みは,長い時間マウスピースを噛みしめつづけることによっておこります。

それぞれのお口に合ったカスタムメイドタイプのマウスピースは、軽い力で支えることができるので、ダイビング時のあごの不快症状を緩和する効果があります。

初心者ダイバー

ダイビングを始めて間もない初心者のダイバーは、マウスピースを必要以上にかみしめる傾向があり、ベテランダイバーは、かむよりも唇の力でマウスピースを支える傾向があるようです。

その結果,あごのだるさや痛みを感じる割合がベテランダイバーと比べて初心者に多く見られることがわかっています。

したがって、唇の力を有効に利用できるカスタムメイドタイプのマウスピースは、初心者のダイバーがベテランダイバーに近いマウスピースの保持方法を獲得する手助けができると考えられます。

市販のマウスピースでは口に合わないダイバー

市販されているものの中には外国性のものもあり、マウスピースが日本人の口の大きさに合わないことがあるようです。

また、お子様と一緒にダイビングを楽しまれている方の場合、子供の小さい口に合うマウスピースはなかなか見つかりませんよね。

さらに,歯並びの悪い人やうけぐちの人、歯が部分的に抜けてしまっている人などの場合にも、しっくりと口にあうマウスピースはなかなかみつかりにくいと思います。

カスタムメイドタイプのマウスピースは、口のかたどりをして作りますので,市販のものよりも違和感が少なく、口の大きさにあったフィット感のあるものを提供できます。

歯がぐらついており、かみしめるのが困難なダイバー

35歳以上の成人の、実に80%が歯周病(歯槽膿漏)に悩まされていると言われています。

歯周病が進行すると歯がぐらぐらしてきて、マウスピースを安定してかみしめることが難しくなり、またかむ力も弱くなってきます。

カスタムメイドタイプのマウスピースはくわえたときに安定して支えるために必要な“かむ力” が市販の物より少なくてすむので、より楽にマウスピースを安定させることができます。

職業ダイバー

ダイビングを職業としているダイバーは,レジャーダイバーと比べてマウスピースをくわえている時間が長く、あごの筋肉に負担をかけている時間も当然長くなります。

カスタムメイドタイプのマウスピースを使用することにより、市販のものと比べて、より快適に作業に集中してダイビングを続けることができます。

入れ歯を入れているダイバー

近年,中高齢者のダイバーの増加が話題になっていますが,加齢とともに入れ歯を利用する人も多くなってきます.

入れ歯になるとかむ力も弱くなりますが,マウスピースをかみしめることによって入れ歯が割れる原因にもなり,そのことがダイビングの際の不安となり,ダイビングを十分に楽しめない理由となることもあるようです。

カスタムメイドタイプのマウスピースは,くわえたときにマウスピースを安定させるために必要な“かむ力” がより少なくすむように作られていますので,入れ歯が割れたり、マウスピースが安定しないなどのトラブルを未然に防げます。

ハンディキャップを有するダイバー

身体上になんらかのハンディキャップをもつダイバーの方は,その内容によっては持続的にマウスピースをかみつづけることが困難であったり,十分なマウスピースの保持力を得られないこともあります。

カスタムメイドタイプのマウスピースは,くわえたときに必要なかむ力がより少なくすむように作られており,また唇で押さえ込む力も十分に利用できるようになっていますので,障害を持つダイバーの皆さんにも,より快適にダイビングを楽しんでいただくお手伝いができると考えています。

マウスピースがすぐにちぎれてしまうダイバー

マウスピースをくわえた時、人によってはかなり強い力でかみしめる場合があります。特にダイビング初級者や、水中で力仕事をする職業ダイバーなどでは、この傾向が高く、マウスピースがすぐにちぎれてしまう場合が多いようです。

カスタムメイドタイプのマウスピースは、マウスピースをくわえる時に必要なかむ力を軽減する上、奥歯まで広い範囲でかめるようになるため、マウスピースに加わる力が分散されることからマウスピースがちぎれにくくなり、より長い期間使用できるようになります。

ダイビング中に喉が渇くダイバー

ダイビング中には、非常に乾燥した空気を呼吸するため、多くのダイバーがダイビング中に喉の渇きを感じています。

通常、お口の中をうるおすのは“唾液”の仕事です。

カスタムメイドタイプのマウスピースは、口の粘膜や歯に刺激を与えることによって、この唾液の分泌を促進させる効果があり、ダイビング中に口が渇くダイバーにより快適なダイビング環境を提供することができます。