普通買い物をすると使用説明書に、ときには「そんなことわかってるよー」と思うようなことまで注意事項として書いてありますよね。ものによっては、「記載した以外の使い方で事故のあった場合には責任は負いかねます」と書かれていたり、こんなマークがついていたりします…。
SGマーク
製品安全協会
製品安全協会が定めた安全基準に適合した製品に表示されるマーク。
STマーク
日本玩具協会
玩具の安全基準に適合したことを示すマーク。
JISマーク
日本産業規格
日本産業規格(JIS)に適合した製品に表示されるマーク。
これら使用説明書やマークは、その商品を安全に使用するために必要な基準を設定したり、その情報や保障を消費者に提供していることを示すとても大事なものです。 さて、一般にマウスピースには、このようなマークや取り扱い注意説明書のついたものをあまり見かけませんね。 マウスピースはダイビングの時に水中で呼吸をするための、いわば命綱です。安全に使用するために守るべき条件がもちろんあります。 マウスピースの材料的な注意点については、専門外ですので明記できませんが、歯医者の目から見て注意したほうが良いと思われる点がいくつかありますので、ここで紹介しましょう。
マウスピース使用上の注意事項
自分専用のマウスピースを準備する
自分専用のマウスピースをもつことは、ダイビング器材を介して病気が移ることを防ぐためにとても重要です。感染の機会をできるだけ避けるために、口にくわえるマウスピースやシュノーケルは、必ず自分専用のものを持つようにしてください。
また、マウスピースにはいろいろな形や大きさ、硬さのものがあり、自分に合うマウスピースを使うことは、ダイビング中のストレスを緩和するために有効です。
ダイビング中にはマウスピースをできるだけ軽くかんでくわえる
マウスピースを強くかみしめると、あごの関節や筋肉、歯や歯ぐきに過度な負担が加わり、疲労や痛みの原因となります。また、強くマウスピースを噛むと、口が小さく閉じることになり呼吸の抵抗が増大して息苦しさを感じやすくなります。
マウスピースは口に合ったものを選ぶ
口に合わないマウスピースは、違和感の原因になるばかりか、口の中で安定しないために強くかみしめることが多くなってきます。その結果顎の関節や筋肉、歯や歯ぐきの疲労や痛みの原因となったり、息苦しさを感じやすくなったりします
万が一に備えてオクトパスは必ず装備する
マウスピースに何らかのトラブルが起こった場合、予備のマウスピースを携帯しておくことは重大な事故に発展しないために重要です。またバディブリージングが必要となるような緊急事態が発生したとき、バディとのマウスピースの使いまわしは、マウスピースを介した細菌・ウィルス感染の原因ともなりかねません。
劣化したものや破損したものは使わない
ちぎれかけているものや破損したものを使うと、ダイビング中の思わぬ事故の原因となります。
セカンドステージの大きさや形に合うマウスピースを使用する
セカンドステージのマウスピース挿入部の大きさや形はメーカーや機種によって異なります。形や大きさの違いが大きいマウスピースをセカンドステージに装着するとマウスピースがダイビング中に外れたり、劣化が早くなったりと思わぬトラブルの原因にもなりかねません。
マウスピースの種類によっては上下が決まっているものがあるので正しく使用する
上の前歯と下の前歯には前後的に段差があり、通常上の前歯が少し前に出ています。ちなみに下の前歯が前に出ている場合が俗に言う“受け口”なわけですね。
このため、下の前歯とマウスピースの間には隙間が出来ることが多いのですが、あらかじめマウスピースのラビアルフレンジ部に段差をつけて、下の前歯とマウスピースの間に隙間ができにくいようにしてあるものがあります。このようなマウスピースについては上下が規定されており、上下逆につけるとマウスピースの安定が悪くなりストレスが増すことになります。
ダイビング後もあごや歯の痛みが長時間継続するときはできるだけ早く歯科医師に相談する
ダイビング中に顎の強いだるさや痛み、歯や歯ぐきの痛みを感じる場合、顎関節症や歯周病、虫歯などの疾患が潜在していることがあります。場合によってはダイビングを控えたほうがいい場合もありますので、出来るだけ速く歯科医師に相談してください
上記注意事項についてはあなたがマウスピースを使う上での参考としてください。もし上記注意事項遵守の上でトラブルが生じたとしても、当方では一切の責任を負いません。