マウスピースっていったい、なに…? なにをあたりまえのことを、と思われるかもしれませんね。 ご存知のようにマウスピースというのは、ダイビングのときレギュレーターを支えるために口にくわえる部分のことです。 でも、定義としてはこれだけでは少しものたりません。というより、もう少し定義をはっきりさせておかないと、何かとあとあと不便なことが多いんです…。 迂遠なようですが大事なことです。ちょっとお付き合いください。
スキューバダイビング用マウスピースとは
マウスピースは、スキューバダイビング用器材の呼吸回路において、ダイバーの口によって支えられる部分であり、呼吸回路と口の間で防水シールの役割を果たす。 マウスピースは唇にはさまれる短い楕円形のチューブと、唇と歯、歯ぐきの間にフィットするフレンジから構成される。 フレンジには先端のひろがった二つの突起がついており、ダイバーはこの突起を歯でかんでマウスピースを支える。 スポーツダイビングではフルフェイスタイプのマスクが利用されることはほとんどなく、このマウスピースが主に利用される。— Wikipediaより
いろんな定義のしかたがあると思いますが、上に書いたのはウィキペディアに記載されているマウスピースの説明の一部です。わりと良くまとまっており、一般的なマウスピースの定義としては気にいっていますので、このサイトではこれをマウスピースの定義としましょう。
マウスピースの構造
さて、マウスピースが何かがはっきりしたところで、次はマウスピースの構造です。
最近、いろんな形のマウスピースが販売されていますが、どこがどう違うのかを考える時、マウスピースの部分部分に名前がついていたほうが便利です。
マウスピースの各部名称については諸説があり、はっきりしていないのですが、ここでは次のように呼ぶことにします。
マウスピースの種類
スポーツ用のマウスピースと聞いて、多くの人が普通思い浮かべるのは、ボクシングやアメリカンフットボールなど、コンタクトスポーツと呼ばれる人体に激しい衝撃が加わるスポーツで使われているマウスピースではないでしょうか。
この、コンタクトスポーツで使われているマウスピースは、スポーツ歯科医学会という学会において、「マウスガード」と呼ぶことが推奨されています。
このマウスガードについては、スポーツ歯科医学会において多方面に渡る研究が進んでおり、マウスガードの種類もちゃんと分類され、名前がついています。
スキューバダイビング用のマウスピースも、この分類が当てはまりそうですので、マウスガードの場合と比較しながらここでご紹介しておきましょう。
ストックタイプ
既製の形を持つマウスピースのことです。 値段は安いですが口にぴったり合うことはほとんどなく、装着感も悪いことが多いです。
コンタクトスポーツに使われるマウスガードの分野では、既にこのタイプはなくなりつつあります。
一方、スキューバダイビングのマウスピースは現在ほとんどがこのタイプです。
マウスフォームドタイプ
使用者が自分の口に合わせて形を変えることができるマウスピースのことです。コンタクトスポーツに使われるマウスガードの分野では、このタイプが主に利用されているようです。
少し値段は高くなりますが口にある程度ぴったりあうものが自分で作れます。ただ装着時の違和感は多くの利用者が感じているのが現状です。
お湯で軟らかくして歯型をつけるものや、外枠の内側に液状のシリコンを流し込んでから歯型をつけて固めるものがあります。
スキューバダイビングのマウスピースにも一部このタイプに該当する商品が販売されています。
カスタムタイプ
歯科医師が使用者の口に合わせて作製するマウスピースのことです。
値段はさらに高くなりますが、装着時の違和感減少や外傷予防などに関して効果が期待できると言われています。
コンタクトスポーツに使われるマウスガードの分野では、スポーツ医科歯学会が中心となって、このカスタムタイプの普及活動が行なわれています。
スキューバダイビングのマウスピースに関しては、日本はおろか世界的にも、このカスタムタイプについてほとんど研究されていません。
このウェブサイトでは、このカスタムタイプのマウスピースについて、その期待される効果などの研究結果をご紹介しています。